おんねも祭り

明日です。



「おんねも祭り」


　毎年12月3日　14：00頃

　門前町道下　諸岡比古神社


（写真は能登輪島観光情報「輪島ナビ」から）

　赤飯を子供の手にのせる珍しい神事。五穀豊饒に感謝し無病息災を祈る。



　昔むかし、この村の長者の家に指が曲がったままの手の不自由な子供がいました。何一つ不自由ない家に生まれながら、不自由な身として生まれたことに、長者は嘆き悲しみ八方手を尽くしました。

　都の偉い薬師を訪ねて相談してもどうにもならず…。それでも何とかしてやりたいと念じていたところ、ある夜、不思議な夢を見ました。

　神様が長者の枕元に現れ、「お前は子供の手の病気で困っているようだが、氏神様に五穀と赤飯を炊いてお供えし、そのおさがりを村の貧しい家の子供たちに分け与えれば、子供の手は必ず治る」と告げて消え、夢から覚めたのです。

　長者は、神様のお告げの通り氏神様へ五穀と赤飯を供えてお祭りをし、そのおさがりを貧しい家の子供たちに分け与えようと呼び集めました。

　子供たちは神様のおさがりがもらえるというので
「おんねも、おんねも」（おんねもは私にもの意味）とわれ先に手を差し出し、手のひらにおさがりの赤飯が次々とのせられました。

　よく見ると、その子供たちに混ざって長者の子供の「おんねも」と手を差し出していました。その手を見ると今まで曲がっていた指が、他の子供たちと同じように伸びているではありませんか。

　それ以来、ここでは十二月三日を氏神様に五穀豊穣を感謝し、子供の成長を祈る祭りとして続けられている。

（参考：門前町広報等）


諸岡比古神社

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